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清作の妻のKAKIPのレビュー・感想・評価

清作の妻(1965年製作の映画)
4.4
記録用
増村保造監督作品。新藤兼人脚本。

妾とて生きてきた女性が夫が亡くなったことにより村へ帰るが家族共々が村八分の扱いを受ける。
そこへ村の模範的青年である清作と出会い村人から酷い扱いを受けながらも懸命に一時の幸せを噛み締めていたがそこへ日露戦争の召集令状が来て、、。


五寸釘。どんな手際で行ったのかわからないが夫を戦場へ行かせない。離れたくない情念が暗殺者ばりの動きが出たのであろう。
しかし理解ある夫で歪ではあるが二人の愛情は深まったであろう。

そして帰還兵が帰ってくるたびに人の酒で馬鹿騒ぎする村人。意味もない玉砕精神で怪我した帰還兵に死んでこいと説教たれる。
陰湿で閉鎖的な村人たちとなんの理由もなく村八分にされている若尾文子と田村高廣の純愛はどちらが清らかであるか素晴らしい対比になっている。
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