老舗の造り酒屋一家に起こる悲喜こもごもを、小津安二郎監督が名人芸とでも言うべき軽妙なタッチで綴った一作。
小津映画、初鑑賞でした。
昭和の生まれの関西人のおっさんには、
古い商売人の言葉や古い関西弁など言葉の愉しさと、懐かしの俳優さんの若かりし頃の姿で多数出演されているのが楽しく思いました。
建物と人、部屋の中の人の撮り方、構図がかっちりと決まっている。
カメラ目線の会話。
ふんわりとしたホームドラマ。
この辺りが小津映画の特徴でしょうか?
他にも
主役の造り酒屋の大旦那が魅力的。
古い阪急電車、大阪、京都の風景も楽しい。
歌声喫茶の楽しさは分からん。
森繁さんの関西弁上手い。
「こすい、こすい」の関西弁のエグ味が強すぎ。
など、映画以外でも楽しめました。