料理に限らず弟子を取る系の映画、ドラマは師匠が全然教えてくれなくて、すごい厳しいというイメージがあったけど、しあわせのかおりの王さんはびっくりするほどやさしい。王さんがつくる中華料理のように優しい。
もちろん、弟子を取るのに難色を示すお決まりの場面もあるのだが、それからはずっとやさしい。
なぜ、そんなに王さんは優しいのか?
その優しさを作った数々の試練、苦難、現実的な問題。その優しさと懸け離れた事柄が王さんを優しくする。
みんなに優しくされたいと思う。でも、優しくされるのはたった一人で十分。王さんにとってはそれはあの社長だったはず。たか子さんには王さんが。
「忘れていいことと忘れてはいけないことがある」と王さんはいった。