大学4年

ショコラの大学4年のネタバレレビュー・内容・結末

ショコラ(1988年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

"それでも夜は明ける"や"アンテベラム"、"ゲットアウト"など過激な描写や単純な対立構造をこれでもかってほどにわかりやすく強調している黒人映画をこれまで多く見てきたから、こういう風景映画の中で余白を自分で考えるようなゆったり映画でここまで静かに隠喩や表情で訴え続けてくるものは初めてかも。

エメとプロテの絶妙な関係性をパイロット達が崩していく生々しさ。家族の中で黒人や使用人とかのジャンルじゃなく友達のように接する唯一のフランスがそれに徐々に気づいていくのがなかなか胸糞が悪い。プロテもリュックや黒人をペットのように扱う白人に会うことで、罪のない白人にさえも敵意を持ってしまう。もっと分かりやすく崩れ落ちる瞬間でもなく、誰がわかってるのか分からないけどボロボロ落ちていってるのをひたすら見せられてる気分。

白と黒を混ぜたショコラ、白いパンに蟻、真っ暗闇に映る白人だけなどいろいろなところで隠されてる白黒を数え出したらキリがない。
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