劣悪な環境で教育をまともに受けられず、薬物の常習となり、体を売って生活をしていた少女が、とある警官との出会いにより、立ち直る機会を得るが、コロナ禍で人との接触ができなくなり、孤立した少女は恐ろしい結末を迎える。
育つ環境で人はいかほどに変容し、落ちていくのは簡単である。それでも立ち直ろうとした彼女の姿。
彼女の中にたしかにあった誰かを守ろうとする心、助かった命、失われた命を思うと耐えられなかった。
コロナ禍による関係の断絶、孤立が、どれほど恐ろしいものだったのか、心の拠り所となる場所がなくなると人はどうなるのか。
人と人が、ふれあうって大事なことなんだと思った。