あんのことの作品情報・感想・評価

映画『あんのこと』

売春、薬物の常習犯の杏を演じるのは河合優実。その原因は母親。足の悪いおばあちゃんも同居。
杏をなんとか救おうとする刑事は佐藤次郎。二人を助けるジャーナリストは稲垣吾郎。
母のも…

河合優実さんの身体や心が心配になるくらい、芯から香川杏の姿を表現してる。
2020年6月の事件を調べたら、当時わたしも関心を持ってよく調べていた事件だった。苦しくて救いが無いけど、救いが無い。で終わ…

辛い。なぜこのような映画を見なければいけないのか、とも思う。それでも目が離せなかった。

河合優実は社会の理不尽に潰されそうな人生を体現し、佐藤二朗は面目躍如の圧倒的な説得力、そして中盤まで気が付か…

努力という言葉がある。
普通の人生を送ってきた者にとって、この言葉は自分や他人をジャッジする言葉になることがある。
誰かが貧相な暮らしを送っている時「あいつは努力が足りなかった、もっと努力すれば俺/…

正気になったからこそ耐えられない瞬間や思いがある。何も知らない時より夢を知った後の絶望のほうが深くて苦しい。この世界では悪も正義も人を殺す。そして断たれるのはいつも罪のない純粋な命だ。

介護所の…

こういう入江監督はじめて

当たりの佐藤二郎さん

複合的な理由が重なりすぎて特定の誰かを攻めたり、断罪できる映画では決して無い。
システム、労働や家賃0のシェルターマンション、補導されてからのサル…

実話ベースだと思うと本当に辛いししんどいし、でも、現実はこんな感じなこと知らなくはないから、正直、映画でまでこんなのみせられたくないって思ったりしたけど、、、振り切って描いてる覚悟を感じた。

そし…

重い話しだが、観る価値を感じています。
どうしてこんな風に人生を生きねばならぬのか‥胸が痛い。
母、祖母(この人も実はよくない‥)がひどくて、ほか出会う人にも、時代の流れにも恵まれず。こんなことが実…

実話に発想を得ているといっても、小さな記事の断片から物語を生み出していったらしく、ある特定の女性がモデルなわけではない。コロナ禍で生活苦に悩む女性の告白などを、つなげて”あん”という象徴的な女性像を…