世の中に定年退職をテーマにしたコンテンツは数あれど、その多くは退職後の手続き、マネープランや精神論をテーマにしたもの。いちばん知りたかった、定年に向き合った時の「気持ち」を描いたものに出会えなかった監督が、ならば自分が映画にしようと考えたのがこの作品です。58歳を迎える一人のサラリーマン(監督本人)に密着。一年後に 59歳で早期退職するか、60歳で定年退職するか、さらには 65歳まで雇用延⻑するか悩み、59歳での早期退職を決断。実際に退職の日を迎えるまでの一年間の揺れ動く気持ち、後悔、覚悟、突きつけられる現実、そしてサラリーマン最後の日をスマートフォンで撮影。さらには、退職から一年後の主人公の実像までを映像に収めました。退職する本人自らが自分の「退職劇」を描いた異色ドキュメンタリー作品です。
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