りゅっくサック

ザ・ミルのりゅっくサックのレビュー・感想・評価

ザ・ミル(2023年製作の映画)
3.1
「ある日男が目を覚ますと高い塀に囲まれた独房に入れられていた。
部屋の中央には巨大な石臼があり、ただ一つ出来ることはそれを1日50回押すこと。
もしノルマを下回るか、同じ状況の“同僚”達の中で最下位になると即時解雇=死。
愛する家族のために彼は脱出できるのか。」

あーーーーアメリカのホワイトカラーの嫌ーーなとこを煮詰めましたって感じ…。

ノルマをこなせばもっと高いノルマが与えられ、効率の為には周囲にもそれを強いなければいけない。
この仕事に何の意味があるのか、必ず成功するとは限らない、労働者の声は届かない。
それでも守るべきもののため頑張らなきゃいけない。
『あれ?自分って何のために働いてるんだっけ?』

後半の対比はそれまでの小物をサラッと出しリンクさせるも、無音や色合いで無機質さ、虚しさが強調される。

ラスト主人公が大事なものに気付く表情。
彼はこの先、啓発的に、献身的にあるものの為に戦うのだろう。

最後の仕掛けにはちょっとゾッとしてしまった。
こういうワンシチュエーションものって好き。
面白かった。
りゅっくサック

りゅっくサック