みちゃまる

風よ あらしよ 劇場版のみちゃまるのレビュー・感想・評価

風よ あらしよ 劇場版(2023年製作の映画)
4.0
男尊女卑の風潮が強い大正時代。福岡の田舎で育った伊藤野枝は、親が決めた結婚を拒み上京。平塚らいてうの言葉に感銘を受けた野枝は青鞜社に入社。結婚制度や男女格差などに異を唱え続け、女性解放運動へと発展していく。しかしその生涯は波乱に満ちたものであった。

たとえ力で制圧されても魂は屈せず。あの抑圧的な時代下で、思想や自由を貫いた決死の覚悟。野枝の生きた時代から100年が過ぎ、女性も“イエ”に縛られず自由に生きられる時代になった。しかし一方で、権力を持つ者は昔も今もやっていることは大して変わらないのだと感じる。結局出る杭は打たれてしまう運命なのか…。
野枝が今の時代を生きていたら何を思うのだろう。
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