じゅん

スーパーマン リターンズのじゅんのレビュー・感想・評価

スーパーマン リターンズ(2006年製作の映画)
3.8
この映画は、主演のブランドン・ラウスという青年が実にスーパーマンっぽいというところにつきる。クリストファー・リーブの直系の継承者だ。いままでのスーパーマンのあらすじとか設定など、基本的なところを知らないとちょっと話が見えないかも。
5年間も地球をあけていたスーパーマンが帰ってきた!というカタルシスのところは映画っぽくてよい。細かいツメとか設定はむちゃくちゃだが、要はスーパーマンがかっこよく活躍すればいいのだから、気にしないでいいだろう。
むしろ、映画全体の話の流れがちょっと地味というか、挫折や屈折や悩みがおもに描かれているので、スーパーマンの大活劇一直線の一気通貫ツモ!みたいな作品ではない。
たとえばスター・ウォーズ連作のなかでこういう作品があるのはありなんだけど、スーパーマンだとちょっとどうなのかな。サーガ色が強いスター・ウォーズに比べて、スーパーマンは一話・一作よみきり、見切りで大活躍してくれりゃいいや、というニーズのような気がするので。