じゅんさんの映画レビュー・感想・評価

じゅん

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ザ・トップガン 無敵の撃墜王(2022年製作の映画)

1.5

邦題はなかなかひどい。トップガンでもないし、偵察機の話なので撃墜王でもない。商品としてのパンチラインだから仕方ないか。

偵察型スピットの話だけで1本作ろうという気運は買いたい。予算もなかろう。しかし
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.3

無事封切り日に見れた。結構よかった!

流れは、ノーラン監督お得意の時系列入り乱れ。ボク(オッペンハイマー博士)の主観ベースのカラーシーン、他者から検証されるモノクロシーン、他者からの検証に直面してい
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沈黙の艦隊(2023年製作の映画)

1.9

これはもう仕方ないのだろうし、出演者たちは与えられた役割にベストを尽くしているのだと思うけど、余計なシーンや台詞が入ったり、大事なシーンが抜けたり、ディティールも技術や予算とかではなく変だし、説明的で>>続きを読む

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.9

2024/2/17の渋谷シネクイントでのスタンディング上映で観ました。
同日同館でのSTOP MAKING SENSE 4Kレストア スタンディング上映からのデヴィット・バーン2連続です。STOP M
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.7

4Kにリストアされて、IMAX上映もあるということを知り、時間を作って久しぶりに改めて鑑賞。

よかったー。
シンプル、アイディア、センス、ロック、ファンク。

欠点といえば、普通に座席に座って観るし
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.9

真面目に作られたゴジラ映画、

ストーリーはとても素直。哲学的政治的あれこれはない。これはこれでよい。時代背景が濃ゆいので、ここにポリティカルな要素を持ち込んだら、右にせよ左にせよ臭みが強くて観ていら
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.9

このシュールさ、さすがイギリス人。ダニエル・ラドクリフに一目置ける一本。

ハリー・ポッター・シリーズが生み出したスター、ハリー・ロン・ハーマイオニーのトリオで考えると、
ダニエル・ラドクリフが「スイ
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.8

ほっておけばNetflixで観られる一本だが、一週間だけロードショーされているので映画館に行って観た。
デヴィッド・フィンチャーらしい硬質な画と、感覚的な進行。
劇伴はいつものトレント・レズナーとアッ
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.7

猥雑清潔なアジア風スティームパンクSFの美しめの画を大画面でたっぷり楽しめる。この映画は良くも悪くもそんだけでいいと思う。ストーリーなんてあってなきがごとし。ジョン・デヴィッド・ワシントンも渡辺 謙も>>続きを読む

オオカミの家(2018年製作の映画)

3.3

CG屋さんとして仕事で各種実験アニメも観ていたむかしから、ヨーロッパのアニメは難解なのでござる。いまでもそこは変わらず達者だな!と。
手法の自由さはすごい。あまり説明するとネタバレの親戚になるのかな?
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ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

4.2

なかなか出色の潜水艦もの。
歴史的な位置づけも含めて1番はそのストイックさで近代潜水艦映画の礎を築いたDas Boot, 2番はさらにとことんリアルな艦内と人間ドラマを描ききったK-19 Widowm
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.7

トム・クルーズ主演の、ミッション・インポッシブルの新作。であった。
ほぼ3時間アクションとサスペンスてんこ盛りだが、さすがにみんな歳を取ってきて渋めの絵にもなってきてるので、ケレン味で胃もたれするよう
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

2.0

うーん。20分ぐらいのところでギブアップ。
良い悪いというよりnot for meであった。

ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

3.4

10年ぐらい前にある人から強く勧められ、やっと見れた。
名作「宇宙人ポール」のあのコンビ、サイモン・ペッグとニック・フロストのコメディ。宇宙人ポールのルーツを観れた、という感想。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

絵や動きが大変美しく素晴らしい。興味があって観たいのであれば映画館で観たほうがいい。
内容はもう宮崎駿そのものという感じで、結成40〜50年クラスの大御所プログレッシブ・ロック・バンドが、アルバム名=
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.8

思っていたよりもベタにノンフィクション・ドキュメンタリー映画。
ストーリー・作劇・盛り上がりよりもノンフィクションであることを重視したのだろう。出演者も本人たちだし、これで正解だろう。実際に事件に対処
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ラスト サムライ(2003年製作の映画)

3.4

これはもうトム先生の異世界のお話というしかないもので、これでいいのだろう。とはいえ、無かった一本みたいな位置づけになってるのは、ネイティブ・アメリカンとの戦い (むしろ「インディアン征伐」だね) に心>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.1

結構よかった。
あとサーブ900という選択が癖強めだがオタク過ぎない絶妙な着地。
本作が悪くなかった人には、ぜひ西川美和監督の「永い言い訳」も観てみてほしいなぁ。

ヒート(1995年製作の映画)

3.9

ストーリーやアクションも悪くないけど、アル・パチーノとロバート・デ・ニーロを存分に楽しめて、ヴァル・キルマーも結構悪くない。それで充分な一本。焼き鳥屋に行って焼き鳥を頼んだら焼き鳥がおいしくて満足して>>続きを読む

千年女優(2001年製作の映画)

3.7

今敏監督の名作とされているものを過去に向かって追っかける意味で観た。
現実と劇の混乱、今と過去の混乱、アングルや動きなど、確かにこの監督はこういうものが好きで上手で、いまでも活躍されていたら我々はもっ
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

3.6

いろいろ雑なところはあるかなとは思ったが、お話・映画・エンタメとしてまとまっていたし、映画はエンタメとしてまとめないと! という映画なので、これで正解ブレがない。この映画自体もちゃんと90分でまとまっ>>続きを読む

インターンシップ(2013年製作の映画)

3.6

ストーリーは想像どおりでそのまんま、ベタでいい。ただこれを「ベタの勝利」とまで言えるかというと、悪くはないけど、標準ベタ映画かなあ。国際線のヒコーキで何か流れてるの観たいときにちょうどよさそう。

さがす(2022年製作の映画)

3.8

主演の伊東蒼が巧い。
「大阪モノ」は生理的に苦手なのだがいつしか引き込まれる。苦手から引き込まれるから余計助走がついているのかもしれない。「ジョゼと虎と魚たち」とか。
「岬の兄妹」の監督だったのか。

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.0

攻めてて良かった!
途中少しダレたけど、狂気と愛と色彩とスピード。筒井康隆・今敏のパプリカの対偶。

いわゆるマルチバースは米国映画産業のしょうもないコンテンツ量産機構としか思ってないが、この映画で
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.4

とても良かった。
フィルムを思わせるしっとりとした色、ボケ味とグレイン感、4:3なアスペクト。黒澤というよりむしろ小津っぽい味もあり、映画館で銀幕で観る良さたっぷり。
名優ビル・ナイをはじめいい役者ぞ
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.8

原作は知らないで観たが、これは本当に相当に良かった。
楽曲と演奏が良い。作曲とピアノ演奏が上原ひろみである。最高にすばらしいジャズ楽曲と演奏であるという映画の要求に見事に応えている。
ストーリーが良い
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.9

前作よりもアクションは激しく、ドラマはしっとりと、思ったよりも良かった。前作を見ていなくても楽しめるが、未見だと一部の人物ドラマの背景が分からなくてつまらないかも。
3D映画を字幕で見ていると、いま注
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