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ジョン・バティステ:アメリカン・シンフォニーのmocoのレビュー・感想・評価

5.0
ジョン・バティステを知らぬまま鑑賞。
魂で奏でる人で好き嫌いは関係なく心に響くメロディだなと、初っ端から感嘆。

グラミーを受賞したということで調べてみたら、「ソウルフル・ワールド」に携わっていた。
自分のレビューを振り返って鳥肌が立った。

以下、ソウルフル・ワールドに記した大好きな福岡伸一さんと坂本龍一さんのインタビューより。
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「言葉で切り取られてしまう世界では、自然、ありのままで居れなくなっている」
「鳥の求愛行動など鳴くことでコミュニケーションをとり、それが歌になり、音楽になったと言われているが、そうでもない気がしている。」
「言葉で切り取られた世界では、(目的が全て言語化出来てしまうため)生命が生きているのを忘れがちになるけれど、身体と共鳴し、生きていることを思い出させてくれる装置として音楽が生まれたんじゃないか」………
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まさに、この人だと思った。

本作は、グラミー受賞後に交響曲「アメリカン・シンフォオニー」を作曲し、カーネギー・ホールで演奏するまでを追ったドキュメンタリー。
栄光を掴んだ裏には、妻の闘病がドンピシャで重なり…

妻を支え、舞台では陽気に振る舞い、作曲に邁進する姿は、私には言葉には出来ない凄味があった。
カーネギーホールでの演奏も多民族的で、まさにアメリカン・シンフォニーというタイトルがピッタリ。演奏も素晴らしく、これも言葉にはできないや。

天才がまた一人生まれ、同じ時代に生きれたことがただただ幸せだと思った。

珍しく☆5。
これは作品にではなく、
 魂を音にのせれる人への☆5。


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ものすごくオシャレなのも好感
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