mayama

陰陽師0のmayamaのネタバレレビュー・内容・結末

陰陽師0(2024年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

なかなかのスペクタクル平安(笑)

山崎賢人さん、金カムに続き二本目。
やたら出てますよね…
でも確かに目が行くと言うか、花があるというかスター性があるような…でも角度によって凄く格好良く見えたりセクシーに見えたり、はたまた誰なのかなってなったりと、イメージが定まらないのでもしかすると強いキャラを演じてもその色がつかない感じなのかも…そこが良いのかもしれないですね。
ただ、ほんのちょっとした事でイメージが崩れそうな危うさがある様な気がするので(そしてそれが魅力のうちの1つなのかも)、スキャンダルとか私生活見せないよう、崩れないよう崩さないよう気をつけて欲しいところ…。

夢枕獏せんせの陰陽師が原作とのことでしたが、その原作の岡野玲子せんせの漫画の方を思い出しました。アクションはワイヤー使いまくりのキレのある見せ方の美しいアクションで、さらに無意識下の異界や夢の中の描写がカラフルでこれまた美意識を感じる…。色とりどりお花か咲いたり和服だけどモダンな着物の、色合わせがとにかく目を楽しませてくれて美しくて素敵でした。
…博正くんと両片想いだったけれども…な、よしこ様、可憐な感じで寝てるときもお花付けてるんだけど、博正くんもお花つけてるんですよ…君もつけるのかい?と思ってたらこれがだんだんかわいく見えてくる不思議。
そして、まだ0な頃の清明は精神的にまだ色々惑うところがあったりな青さが見えるのがいいな…ってこの時点で27歳なんだ…もっと若僧なのかと思ったら意外と…これが熟成されて萬斎さんの清明みたいな感じになるのか…な…?w

帝も嫁みたいな相手が複数いて、まあ、当時の血筋を重んじる権力者としてはそういうこともあったかもねと思いつつ、上からの逆らえない命令に抗えず流されるままでいたよしこ様が嫌がるのもわからないではないな…少なくとも現代の価値観では…。
博正くんのヘタレっぷり、永遠の周回遅れタイミング逃しまくりな鈍感さ不器用さは滑稽で哀しいくらいではあるのですが…よしこ様、その彼もダメダメですよ…w
実家が太くて家柄が良い、成功してるミュージシャン、だけど生活力ゼロだもん…己の足りなさを自覚してるところ、素直にそういうところ認めたり、お坊ちゃんらしい鷹揚さは良いところだけどね。
まだ色々足りてなくて、でもほんのり友情というものを知り始めた清明の『博正、お前は良い男だな』の台詞を聞けたので大変満足です。

ザ・セルのターセム監督が精神世界?のインナースペース描いた時の、独特の表現方法思い出しました。
今回の陰陽師はさらに色鮮やかで美しくて、技術の進歩素晴らしいな…ここ何年かで日本映画の特撮とかCG、VFX技術の進歩目覚ましいものがありますね。これだけ色鮮やかに派手な映像にしても実写とうまく融合させてて、デザインや演出素晴らしいですね…
昔は出来なかったあの作品この作品が、今なら実写化いけるかも、もしかしたら令和に及んでワンチャンあるかも、な気がしてきて夢が膨らみましたw
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