Jeffrey

パーマネント・バケーションのJeffreyのレビュー・感想・評価

3.0
「パーマネント・バケーション」

冒頭、ここは大都会ニューヨーク。人混みの多さ、アパートの部屋の女、漂流、戦場の男、病院の母、裏街の女、映画館の女と男サックス吹きの男、目覚め、オープンカーの女、似た男、旅立ち。今、ジャームッシュの感受性が新鮮に映る…本作はジム・ジャームッシュが監督、脚本、製作、音楽、編集を務めた1980年のモノクロ映画で、この度BDにて初鑑賞したが面白い。監督のデビュー作であり、卒業制作である本作は後に彼の多くの作品に出演することになるジョン・ルーリーが出演している。さて、物語はニューヨークの裏街を眠れないまま漂流する16歳の若者アロイシュス・パーカーが周囲のアウトサイダーたちと出会うことで、自己を旅へと向かわせていく姿を描く…と簡単に説明するとこんな感じで、若き日のジャームッシュの感受性が新鮮に映るリリカルな作品として有名で、インディーズ映画の雄と評価され、16ミリ長編デビュー作にして81年のベルリン映画祭を始め世界各国の映画祭で絶賛された彼の原点とも言うべき一作だ。
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