パーマネント・バケーションの作品情報・感想・評価・動画配信

「パーマネント・バケーション」に投稿された感想・評価

ジャームッシュの映画って基本的に文学的ですよね。(ロートレアモン伯爵というより)アレン・ギンズバーグ的な違和感を持ちながらギンズバーグになれなかった鬱屈というか…。
歳を取ってからのジャームッシュは大好きなのですが、若い頃のジャームッシュは苦手だったんですよね(というか僕も若かった)。それは何故か?っていうと全編に横溢する「俺って最高」感が鬱陶しくて。
でも、今にして思えば若い作り手というのは、理の当然としてそういう匂いを発しているのであって、その意味では「文学的」であり「批評性」を持っていたのだから非凡なのだと思う。などなど、いろいろ参考になりました。

ちなみに、今のジャームッシュが若い頃の芳ばしいのは、そういう「俺って最高」と「批評性」が止揚してユーモアになってるからだと思う。「ケータイばっか見てる若い連中はゾンビだぜ!」とか(いや、あんたがオジサンだけだろ!っていう。確信犯だと思いますけどね)
115

115の感想・評価

3.7
耳にのしかかる不気味な音楽が良かったです。よく歩き、街を彷徨うゆらゆらふらふらする主人公をぼーっと大きなスクリーンで眺める感じが映画館でしか体感できないものだった。
孤独な人間を渡り歩く主人公。
一つのところに留まることが出来ない彼は夜を歩き、穴を埋めるように会話する。

ぶっちゃけ何が伝えたいのかよく分からないのだが出てくる人間は皆孤独で主人公が漂流し、会話することでその孤独を和らげてるような印象。荒廃した街並みやヘリの音、コーンコーンという金属音など哀愁なのかそこはかとなく侘しさを感じる。人は須く独りで寄る辺のない世界を生きている。彼の漂流はその孤独感からの抵抗なのかもしらんね。
今は無きシネヴィヴァン六本木のレイトショウで。
クラスメイトに「怖いから連れて行って」と言われて一緒に行った。二人とも『ストレンジャー・ザン・パラダイス』がお気に入りだった。
帰り道、私が「面白かったね」と言うとクラスメイトは「うーん、主人公の考えに納得できなくて」と言ったっけ。
内容に関してはほとんど覚えていない。部屋で踊るシーンがあったこと、主人公の語りが多かったこと、記憶はそれだけ。


U-NEXTで30数年ぶりの鑑賞。

う~ん、そんなに面白くないかも。
映像はやっぱりお洒落。当時の自分はそれがよっかったのかな。

気付いたのは主人公がその場限りの青年と身体の一部を見せ合うシーン。これはこの作品だったのか。
私の記憶の画像はモノクロで『ストレンジャー・ザン・パラダイス』の1シーンになっていた。いい加減なものだ。
このシーンは大好き。館内でも笑いが起きていたっけ。

部屋で踊るシーン、あったあった。主人公語ってる語ってる。今観ると子供っぽく感じるけど主人公は16歳、当然か。むしろ歳を考えると早熟な少年だ。青春映画好きの今の私に言わせればとても魅力的な主人公だ。

ただ映像は緩急も起伏もなく流れて行くので退屈に感じてしまうことも。「面白い!」って感じではなかったな。
これを先に見ていたら『ストレンジャー・ザン・パラダイス』は見てなかったかも。

これがジム・ジャームッシュの長編デビュー作。才気溢れる良作といった感じかな。
記念すべきジムジャームッシュ監督1作品目。
良い意味で退屈な映画でした。
直近に観ていたのがワイスピシリーズだったのもあって、起承転結がはっきりしているものが映画って感覚に陥っていましたが、そうじゃないんだなって思い出しました。
他愛もなくどうでもいいような会話が続くだけなのに、なんで心に残るんでしょうね。
あんなにカッコよくて印象深いダンスはそうそう観られない気がします。多分一生忘れない。
oji

ojiの感想・評価

3.7
ジム・ジャームッシュ作品。彼が大学在学中に卒業制作として作った長編デビュー作
高校生の日常からの巣立ち。何を見させられているんだろうと思うようだが、それが高校生のリアル。
テーマ性はありふれている気もするが、ジム・ジャームッシュ本人の学生から映画監督への第一歩という意味でリンクしているのではと思える。
HAAAL

HAAALの感想・評価

3.5
「どの部屋も人間と似ている
新しい部屋は最初は物珍しい
だが やがてその物珍しさは消えて
嫌悪がじわじわとしのび寄ってくる」

から、後のパターソン
「僕もたまにはほかの女性の事を考えてみたい。」

になるのか…。
ani

aniの感想・評価

3.8
これがジャームッシュだよね。ストーリーもセリフもほとんどないんだけど、ずっと観ていられる不思議な作品。ドップラー効果のお話に引き込まれた。(ポール・オースターっぽい)
好きです。
序盤から続く不穏な音楽。
意味があるようでない台詞。
深く理解はできなかった。
中二病をこじらせた漂流者の断片的な日常。
少しずつおかしい人たちの日常。
少しずつ生きるのにズレを感じ続ける。
救いを求めて、あてもなく歩く。
場所が変わっても何も変わらない。
答えは自分の中にある。

あまり好きではない。
ずっとスベっている感覚。
このズレにハマれなかった。
音楽や会話、作品の雰囲気から自然とその空間に包み込まれて味わうこの独特で不思議な時間の流れ…ジム・ジャームッシュ監督の作品を初めて観た時の、あの感覚をスクリーン内で思い出したなぁ。
居心地の悪さというのか、ここじゃないどこかを求めることは日常のどこかに誰しも持っているものだよな〜ちょっと救われる。
これが、卒業制作って…。
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