ナポレオン

パーマネント・バケーションのナポレオンのレビュー・感想・評価

3.0
ジム・ジャームッシュが大学院の卒業制作として撮った作品。

本作においては少年が退廃した裏街を歩くだけで、何も起こらない。ゆえに正直な感想としては面白くはなかった。
しかし私はこういった作家主義的な態度が好きである。映画監督には、“売れるために“といった邪な気でなく、あくまで内に秘めたものを表現する気がいがあってほしいからだ。

映画として何が素晴らしいか、浅薄な私には今ひとつ掴めなかったが、ジャームッシュのフィルモグラフィーにおける1本目の作品という意味で重要であることは感じられた。