かげ

パーマネント・バケーションのかげのレビュー・感想・評価

4.1
煙草を咥え直させるシーンがスタイリッシュ。

漂流がテーマ。どこへ行っても人は本質的に変われない、結局は孤独を抱えて紛らわせて生きざるを得ない、それでも旅に出る少年。
ジャームッシュの最新作?のパターソンとある意味展開は似てる。パターソンは定職があり妻をもつ身で、あくまで日常の中の些細な出来事を楽しみ生きている。それだけの余裕がある。一方本作の少年はまだ若く、諦めて生きるということができず、漂流する道を選ぶ。

僕は一箇所に落ち着けない。それは永遠にだ。
という手紙で締めくくるラストもいい。
かげ

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