このレビューはネタバレを含みます
アッシジの聖フランチェスコとその兄弟たちを10エピソードの構成で描いたロッセリーニ作品(脚本にはフェリーニも)
清貧を貫き、施しは全て貧しき民に分け与え、心ない侮辱にも耐え忍び、神への愛に生きる修道士たち、尊すぎる...(出演してるのは本物の修道士さん)
とはいえ、堅苦しい宗教映画でもなく随所にフェリーニっぽい可笑しみもありユーモラスな仕上がり。
小鳥さんに話しかけたり、ハンセン病の人を憐み泣き崩れるフランチェスコも印象的なのですが、なんといってもジネプロ。僧衣を分け与えてしまい裸で帰ってきたり、病気の兄弟のため所望の豚の足をちょん切ってきたり、布教に出たくてスープの作り置きを15日分も作っちゃったり、しまいには布教に訪れた暴君の領地でブンブン振り回されたりポイポイ投げられたり首まで斬られそうになる、けれどもジネプロのピュアすぎる微笑みゆえ許されるの。嗚呼、ジネプロ愛おしすぎる...。
2024-125