試写会にて鑑賞。
東京・下北沢を舞台に夢を追う若者たちを描く。
この作品が129分だということに最後まで気がつきませんでした。
それほど時間があっという間に過ぎた。
没入して観ていた。
役者とミュージシャンという道は違うけど
同じ夢を追う2人の若者の出会いからその後までを丁寧に、鋭く、えぐるように見せてくれた気がします。
触れてほしくない傷、気が付かないフリしてほしい傷がどんどんあらわになってしかも塩も塗り込まれていくような、まるで
「お前のことだよ？目をそらさず直視しろ」と凄まれているような感覚にも陥った。
と同時に涙が止まらなかった。
「ヒリヒリする」という表現を使ってしまうことが多いんですが、この映画はまさにヒリヒリする。むかしを思い出して赤面、後悔させてから、温かくしてくれる、そんな映画でした。
上映後に玉木慧監督と猪征大さんのトークイベントがありました。
物理的にも、気持ち的にも観客と距離が近くてとても心に響くトークイベントとなりました。
猪さんが映画の規模には関係なく、自信を持って言える映画だと仰ってて、本当にそうだと思いました。
うまく言えませんが、ヒットしてほしい！ではなく、
たくさんの人の目に触れて、共感してほしい映画です。
