若色

マイノリティ・リポートの若色のレビュー・感想・評価

マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)
3.7
これまでに散々テレビで放映しており、観るチャンスはあっただろうに、なぜかスルーしていた本作。SF作品を観たくなる日曜午後にコーラ片手に鑑賞。
スピルバーグの真髄は、サイエンスフィクションの世界観を構成する小物の一つひとつに現れる。
街に出れば網膜👁️で識別されて個人情報を引き出され、通りすがる人の名前を呼びながら商品をアピールする街頭広告。台所にあるフレークは手に取るとパッケージが動き出す。若かりし頃に撮影した映像は、3Dホログラムによりあたかも目の前にいるように映し出される。脳内遊園地では映画スターとデート三昧だ。
3人の能力者が浮かぶプールの様式美の世界観はスタンリー・キューブリックを思い起こさせる造り。

「ブレード・ランナー」や「フィフス・エレメント」にしても、わたしはこういった本筋のストーリーではない部分が好きなので、そういった意味ではかなり好きな作品であった。
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