Mila

マイノリティ・リポートのMilaのネタバレレビュー・内容・結末

マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

これを観たとき共謀罪法案が通ったすぐ後だったので、犯罪予防局が他人事ではないように感じた。

人間が管理・運用する限り「完全」なシステムはないということを、様々な角度から見せてくれる。
システムを自分の利益のために悪用する人、システムの仕組みを理解して抜け道を通る人、抜け道を作るために利用される人、重すぎる処罰を受ける人――。
こうした想定や例外に対する妥当な対処法が示されないまま法案が成立したことを、改めて残念に思った。

また、冤罪の可能性、「人は未来を変えることができる」というメッセージは、日本の死刑制度にも通ずるところがある。


システムの闇とアクションの疾走感のバランスがよく、重すぎなくて観ている時間自体もそこそこ楽しめた。
トム・クルーズさん目当てに観ようと決めたので、アクション多めでかっこよさが堪能できたのも嬉しかった。

未来の技術的なのがダサくみえてしまったのと、いくらなんでも能力者に人権がなさすぎて無理があったのが残念。
Mila

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