ShinMakita

ゴーストバスターズ/フローズン・サマーのShinMakitaのレビュー・感想・評価

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☆俺基準スコア:2.0
☆Filmarks基準スコア:3.1





オクラホマからNYへと引っ越したスペングラー一家は、ゴーストバスターズ本部だった老朽化した消防署ビルで暮らしながら幽霊捕獲に勤しんでいた。しかしある時、市長のクレームでフィービーの活動が禁止されてしまう。彼女が15歳で未成年なのが問題だというのだ。クサるフィービーは友人ポッドキャストが身を寄せるスタンツ博士のオカルトショップに入り浸るが、そこに怪しげな男が真鍮製の球体を持ち込んで…



「ゴーストバスターズ/フローズン・サマー」



以下、お前はネタバレマスターか?




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女性版リブートをカウントするならシリーズ5作目、入れないなら4作目という本作。前作「アフターライフ」の続きだから予習は必須。もちろんその前に一作目を観ている前提ね。

バスターズという名称ではあるけど、このシリーズの最大の発明はゴーストをその場で消去するのではなく、ビームで動きを止めてトラップで箱に納めて、本部地下の貯蔵庫に放り込むという一連のお仕事作業にあると思います。これがあるから、トラップの進化…ラジコンカーやドローンなどで現代にも適応するし、貯蔵庫いっぱいになってしまった問題など新たなトラブルのネタにもなるという。害虫害獣駆除のイメージからくるこの設定こそが、シリーズの財産なんですよね。新世代をスペングラーの子・孫世代をメインにしたことで家族の絆ドラマが生まれ、旧世代とのリンクでノスタルジーを煽るという誰もが楽しめるフォーマットが完成し、今後シリーズを続ける上で安泰が約束されたシリーズなんですな。

というわけで本作。以上のことから当然及第ではあるんだけど、さらに冒険してきたのがナディームというキャラクター。このウザくてバカだが憎めない(それでいて最強)というキャラが登場したことが本作の最大の魅力だったかなと思います。ビーム無効の相手ガラッカに立ち向かうロジック、フィービーとメロディの友情など、無駄がないストーリー展開は悪くなかったですよ。

しかし、観客の飽きが早いのも事実。もう同じノリなら次は厳しいかも。捕まえたゴーストが逃げ出し町が混乱してバスターズ出動という流れが実はマッチポンプだとNY市民もそろそろ気づくだろうし(笑)
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