汚い塊
そう思えば
消せない憎しみ
上の空で
凍えるような
冷たい視線の先に
何度目の朝
諦められそうにない
何処まで行っても
帰れない
懐かしい場所は
多分もっと
すぐ傍にあったはずなのに
迷った訳でもないけれど
そこにだけ
辿り着かない
悦ぶ魂
また忘れる
満たない微笑み
夢の中で
悶えるような
切ない希望の奥に
初めての熱
悪びれられたくもない
いつまで経っても
変わらない
新しい意味は
誰も彼も
ただ頷きたいだけなのに
黙ったままでもないけれど
そんなには
思い出せない
噯にも出さないで
今はまだ
恐るるに足らず
諦められそうにない
何処まで行っても
帰れない
懐かしい場所は
多分もっと
すぐ傍にあったはずなのに
迷った訳でもないけれど
そこにだけ
辿り着かない
