saki

コンテイジョンのsakiのレビュー・感想・評価

コンテイジョン(2011年製作の映画)
4.0
この騒動で「アウトブレイク」でも観返してみようかと思ったら、この映画のレビューが良かったので鑑賞。

過去に見たパニック感染映画は

〇アウトブレイク→★★☆☆☆
あまり内容を覚えていませんが、エボラ出血熱想定でしたね。感染も局所で、スーパーヒーロー的な人が問題を解決したような記憶があります。そんなにうまくいくかな?と思った気がします。また機会があれば観ようと思います。

〇感染列島→★☆☆☆☆
新型インフルエンザ想定でしたっけ?突っ込みどころが満載過ぎて、真面目に最後まで観ることができませんでした…。

〇ブラインドネス→★★☆☆☆
病気というより「最悪の状況になった場合の、最悪の人々の行動の怖さ」を描いた映画。怖かったです。

***

contagion=接触感染

映画を観ているはずなのに、現実で起こっているニュース番組を見ているのと変わらない感覚でした。
それくらい予言に満ちた映画だったのですね。
作った人すごい。(あと俳優陣もすごい。)

しかし現実の方が、ウィルスは変異していたり、不顕性感染者が大半を占めていたり、潜伏期間が長かったり、接触飛沫感染にエアゾル感染まで加わり、映画よりも恐ろしい状況です。

培養がたった一人の研究者の暴走で成功してしまうとか、ワクチンがたった一人の研究者の体で検証されるなどの綱渡り的状況は、実際にはありえるのかえないのかわかりませんが、その他に描かれている描写の一つ一つは、本当に起こっていたり起こりうることだったりして、身震いしました。

何かというと町中に銃を持った暴徒が出現!というのはアメリカパニックムービーにつきものの光景ですが、この「理性を失った人間」という状態が一番怖いです。ウィルスももちろん怖いですが、それより怖いのは人間だと思いました。
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