ヒムロ

コンテイジョンのヒムロのレビュー・感想・評価

コンテイジョン(2011年製作の映画)
3.7
コロナ以前以後で非常に受け取り方が変わる映画であることは間違いなく評価もそれによってブレるとは思う

パニックやサスペンス映画として見るのであればウイルスという存在よりもウイルスに対する目に見えない恐怖が蔓延していく恐怖の描き方は丁寧で面白い
群像劇的に様々な立場の人間のストーリーが時には関係しあっていく丁寧な脚本

ただゾンビのように目に見えるのを良しとするか目に見えない方が怖いとするかは人それぞれだろう

一見この映画はパニック物の要素があるだけで、パニック物の映画ではない
致死率がそこそこな事を考えるとパニック物としてそもそも作ってないと察せれる


ではなんなのかというと警鐘や風刺の要素を入れた非常にリアリティのある予言映画のような物で今実際に当たった結果がコロナ禍かと思われる

「『豚インフル?この間は過剰に怯えすぎたし今度も大丈夫でしょ』とかやってたら未知のウイルスでこうなるよ」
という監督の警告が聞こえるようである


もはや現実がコロナ禍になった今、僕にはこの映画をコロナ禍以前の気持ちでただの映画としてレビューする事は出来ずやむを得ず趣味に合うかだけでふわっとしたスコアにしたことは謝りたい

ただ僕は今この映画を見ても「いや現実のが(色々な意味で)面白いな」としか思えなかった
ヒムロ

ヒムロ