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コンテイジョンのxyuchanxのレビュー・感想・評価

コンテイジョン(2011年製作の映画)
4.0
約10年ぶり再ログ。

実はコロナ後にみるのは初めて。アフターコロナに見直そうと思っていたのだけど・・・ね。

・本作は気持ち悪いくらいコロナによるパンデミックを正確に予測してる。
 コウモリ起源、中国(香港)起源、ネット陰謀論の中身、ロックダウン、オンライン議会、学校閉鎖、変異、”誰にも言うな”は効かず、買い占め、暴動、医療崩壊、葬儀困難、若者の我慢の限界。
・違ったのは致死率とパニックの度合い、ワクチンが出来るまでの時間と効果、そして変異の連続度。
・この映画で描かれた通りのパニックになった可能性も十分ある。いや、逆に現実が想像を凌駕する可能性もある。
・基本再生産数、R0=2~4の想定でコレ?デルタ株は7~8とかって説
・致死率20%~30%と、コロナのデルタ株よりだいぶ高い設定。あと感染から死ぬまでが圧倒的に速い。
・潜伏期間が短く致死率が高いと感染者を殺してしまうので、拡散力が減るもんね。
・この映画では最大2600万人が死亡 → コロナでは現在440万人
・他人の棺で儲けるものが出てくる

・ソダーバーグらしい淡々とした演出だが、彼にしては音効とか古臭くてダサい気がした
・しかし、あらためて凄いキャスト
 グウィネス・パルトロウ、マット・デイモンが夫婦
 CDCにローレンス・フィッシュバーン、ケイト・ウィンスレット
 WHOにマリオン・コティヤール
 悪徳ブロガー、ジュード・ロウ
 将軍ブライアン・クランストン

さて、映画は終わったが現実はまだ闇の中。

・・・振り返れば、パンデミックに備える機会はこんなにあった

・天然痘、ペスト、スペイン風邪(3000万人が死亡)、コレラ、チフス、マラリア、エイズ、結核、エボラ…
・ダスティン・ホフマンの「アウトブレイク」が1995年。
・ジャレド・ダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」が2000年ごろ?
・SARSが2002年、鳥インフルエンザが2004年、MERSが2012年。
・この作品が10年前の2011年。
・ビル・ゲイツのTEDでの警告が2015年。

人も社会も、つくづく危機が目の前に来ないと準備できないんだなぁ。


つーか、まずマスクしようぜ…
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