このレビューはネタバレを含みます
パンデミック映画だけどパニックする人々の描写は少ない。
冷静に被害を抑える対応や対策をする人々がメインなので、そんな彼らが動揺する状況が印象的。
同時に、これを機に金や名声を手に入れようと非情なデマを流す人や感染元と疑われる人物の背景を見せてくれる。
ワクチンのために誘拐された人がその地に情が移り、偽薬と引き換えられたと知って引き返す。
娘と恋人を会わせない父。
この恋人が本当に理解があって安全になるまで約束を守る子で良かった。
感染元になった女を調べるうち浮気をしていたことがわかり、それを知らされた夫の悲しみが複雑なものに変わる。
最後に病気の始まりを見せてくれた。
感染元の人が仕事で開発しようとした森から…ということを見せられ、人間を痛めつけるのはやっぱり人間なんだなと思う。