【ドキュメンタリーのようなパンデミックのフィクション】
コロナウィルスの広がりが世間を賑わす中、この作品にも注目が集まっている。
あえて言えば、この時期だからこそ観るべき映画だが、作品としてはドキュメンタリー調であり、全体的に物足りなさがある。
食糧やワクチンに翻弄される人々や、フェイクニュースに惑わされる大衆・メディアは、3.11の時の日本とも重なる部分が幾らかある。また、ワクチン開発に奔走する医療関係者の動きがかなり描かれており、その点で、今回のコロナウィルスやSARSの時に裏側で一体何が起こっていたのかがよく分かった。
今観ないと、永遠に観ないかも知れない。そして一度観れば、私たちは少しばかり今回の大騒動に対して賢く振る舞えるようになれるかも知れない。