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ハンテッド 狩られる夜のイワシのレビュー・感想・評価

ハンテッド 狩られる夜(2023年製作の映画)
3.5
閉鎖空間での狙撃者との交信で連想したのは『フォーン・ブース』。それなりに楽しめたが、シルヴァー(というかラリー・コーエンの脚本)や北村『ダウンレンジ』には及ばず。ただ、一夜ものとしてはラストの半分開いたガレージのシャッターから見える夜明けの空が素晴らしい。

シャッターの上昇と昇降機の下降。命運というか文字通り明暗を分ける装置の運動の対比。看板に描かれた偽物の光が銃弾として降り注ぐが、太陽の位置から下りてきた狙撃者は床に倒され、最終的に床と一体化する。

上昇するものとしての太陽、というより夜明けの光で終わるので『夜明けのすべて』よりある意味でより直接的な夜明けの映画『ハンテッド 狩られる夜』。
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