ブレイキンダンスチーム「感嘆符!」のエースダンサーの代役としてバイト採用された主人公はひたむきな努力でチームへの正式採用を目指す。
パリオリンピックでも正式種目として採用された「ブレイキン」を題材にしたスポ根映画。オリンピックは全く観てないけど映画なら観ちゃう。ストーリーは超王道で大好物、そしてこれCG使ってないの?と驚きしかないダンスシーンがバチバチにかっこよくてめちゃくちゃ面白かった。
金も環境も運も恵まれていない「持たざる者」である主人公がようやく掴み取ったチャンス。努力と仲間を武器に「持つ者」と対決するっていうのが熱い。中国の貧困層を主人公にしてるところも含めて『ライオン少年』とかなり共通点が多い。仲間達の名前が悟空やルフィってことでまさに友情・努力・勝利の少年ジャンプ的な映画。
お母さんがショーに出てるシーンでウルっと来ていたけど投票シーンで涙腺崩壊。友情シーンに本当に弱い。『YOLO 百元の恋』といい最近の中国映画にはすぐ泣かされてしまう。
ダンスシーンはただダンスを流すだけでなくカメラのカットや動きで更にスピーディーに見える映像になっていてカッコよかった。ラストにどれだけすごい技が来るのかと思ったらめちゃくちゃ馬鹿馬鹿しい技なのが面白い。
ライバルとなるケヴィンのファッション・言動全てが絵に描いたような憎たらしい男で良かった。ケヴィンが全国優勝を求める目的は明示されるけど、全編通してセリフも少なく、ライバルとしての一面しか描かれなかったので、もし続編作るならケヴィンにもっとフォーカスして欲しい。
蝋人形の中に『こんにちは、私のお母さん』『YOLO 百元の恋』のジア・リン監督らしき蝋人形あって笑った。