ポスターのビジュアルに惹かれて観てしまった。ホラー苦手なのに。
霊障的なホラーではなく、サスペンス的な人怖ホラーだったので楽しめたのは良かった。
一見すると幸せそうな家族の中に、小さな波紋が(主に毒父によって)大きくなっていく胸糞展開と、不穏なバランスで行き来するシスターフッドに強烈なキャラクターが乗っかってくる、名前の割には正統派なホラーだったかも知れない。
浮浪児のような赤い少女"ちーちゃん"が毒娘であるわけだが、まともそうな両親が出てくる割には関係性が希薄。外見の汚れ具合に反して髪や表情の綺麗さが際立ち、現実の存在なのか、イマジナリーな存在なのか、曖昧な印象になっているところが良い。
本作のホラーアイコンであるちーちゃんが貞子のような存在に育つかどうか、今後が楽しみではある。
2024年 41本目。 横浜ブルク13にて視聴。