油売り

毒娘の油売りのレビュー・感想・評価

毒娘(2024年製作の映画)
4.0
ポスターのビジュアルに惹かれて観てしまった。ホラー苦手なのに。
霊障的なホラーではなく、サスペンス的な人怖ホラーだったので楽しめたのは良かった。
一見すると幸せそうな家族の中に、小さな波紋が(主に毒父によって)大きくなっていく胸糞展開と、不穏なバランスで行き来するシスターフッドに強烈なキャラクターが乗っかってくる、名前の割には正統派なホラーだったかも知れない。


浮浪児のような赤い少女"ちーちゃん"が毒娘であるわけだが、まともそうな両親が出てくる割には関係性が希薄。外見の汚れ具合に反して髪や表情の綺麗さが際立ち、現実の存在なのか、イマジナリーな存在なのか、曖昧な印象になっているところが良い。
本作のホラーアイコンであるちーちゃんが貞子のような存在に育つかどうか、今後が楽しみではある。


2024年 41本目。 横浜ブルク13にて視聴。
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