日下勉

ゴースト・トロピックの日下勉のレビュー・感想・評価

ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)
4.0
清掃の仕事をしている北アフリカからの移民の中年女性が、帰りの地下鉄で寝過ごして終点まで行ってしまい、夜のブリュッセルの街をとぼとぼ帰る。その途中、スーパーの警備員、路上で凍えている浮浪者、コンビニの店員とさりげなく関わっていく。それだけのミニマルなロードムービー。16ミリのフィルムで撮られた夜の街を彷徨う姿は、それだけでも映像として観入らせる力がある。挟まれるエピソードは、それほど大したことは無いし、深い意味は無さそうだけど、不思議に面白く観れた。
日下勉

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