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ゴースト・トロピックのntmのレビュー・感想・評価

ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)
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冒頭1秒でこの画好きって思った。この生活感、日本の風景にも置き換えられそうだったけど、確実に異国感があってそれが何処からくるのか考えながら見ていた。そこに憧憬を感じる。だから映画を観ているような気もする。語りも含めて掴まれた。「この空間に赤の他人が入ってきたら 私は恥じるだろうか?」という問い。家という空間に積み重なった思い出、そこに置かれているモノに対して宿る感情。人生を意識した。
主人公の勤め先のビルのビジュアルがすごい好みで、仕事をするシーンを見ながら、あぁ、映画っていいなぁと心底思ってた。映画を観ればどこへでも行けるし何にでもなれるというようなことを言っていた岸井ゆきののスピーチを思い出した。あのビルはなんというビルなんだろう
電車に乗るまでのカットが印象的。鏡越し、フレームイン、座っていた椅子
職場で談笑するシーンから、色んな人種がいるのが普通の暮らしなんだろうと思わせる。移民の若者の母親の生活への興味から始まったというテキストを呼んで、近所ですれ違うあの外国人は、どういう暮らしをしているんだろうななんて思った。
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