イチロヲ

ダークナイト・レディのイチロヲのレビュー・感想・評価

ダークナイト・レディ(1968年製作の映画)
3.5
犯罪者撲滅を目指すルチャ・ドーラ(覆面女子レスラー)が、改造人間の研究に勤しんでいるマッド・サイエンティストと対峙する。メキシコ板「バット・ウーマン」の活躍を描いている、アクション映画。

八頭身のグラマー女優マウラ・モンティが、"覆面&ビキニ&マント"という出で立ちのルチャ・ドーラを熱演。一応のところ、プロレスの試合シーンが収められているが、引いた視点になると、別人に入れ替わっているように見える。

中盤に入ると、マッド・サイエンティストに脳波コントロールされている、可哀想な"魚人"が登場。いわゆる、「人間のエゴによって創り出されたモンスター」の系譜であり、スーツ・アクターの演技に拍手を送りたくなってくる。

大海原を望むアカプルコのロケーションとラウンジ系のオシャレな音楽、そしてユルユルのアクション演出が独特の味わいを生んでいる。主人公がドジッ娘にしか見えないところも愛嬌があり、融通無碍な世界観を楽しむことができる。
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