日下勉

かづゑ的の日下勉のレビュー・感想・評価

かづゑ的(2023年製作の映画)
4.0
瀬戸内市の長島愛生園で80年の歳月を生きてきたかづゑさんに6年に亘って密着したドキュメンタリー。10才の時に「ライ病」(かづゑさん自らハンセン病の表現が嫌いで、自分はライ病だと言っている)を発症し、長島愛生園へ隔離されて80年、その間の自らの歴史と今のありのままの姿を撮されている。80歳を過ぎてからパソコンを覚え初の著作「長い道」を出版。ライ病のために両手の指は無く右足も切断、視力もだいぶ失われているのにも関わらず、その生活が長年連れ添う夫と、とても幸せそうに見える。過去に様々な辛苦があったとは思うのだけれど、とても強くそしてチャーミング。
それでも、母の墓にしがみついて泣く所など胸に迫るものがある。
著作の「長い道」も購入したので、これから読んでみる。
日下勉

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