この数年で恒例になりつつある正月のコナン総集編映画。4月の新作映画のプロモーションを兼ねた実に上手い商法だ。今作は怪盗キッドを紹介するエピソード。
まず、長編のエピソードが無かったのか、2話で構成されているんだよね。これはちょっとマイナスポイント。1本の映画として話が2分されるのはやはり構成上問題あるよね。
緋色の不在証明・黒鉄のミステリートレインがうまく1本物になっていたからこそ気になるな。
前半はマジック快斗の紹介から始まり、町の時計台を盗むというエピソードに新一が絡むという展開。町のシンボルの時計台が売りに出されるが、時計の針に仕込まれた宝石を盗もうというキッド。最初はスンナリと話が進むが、警察の助っ人として現れた新一によりキッドがどんどん窮地に追い込まれる。文字盤を全て隠す垂れ幕をかけるという極めて漫画チックなマジックも見破られちゃう。
キッドの盗難を阻止する新一だが、キッドは時計台を守ったことで満足。
後半は園子の叔父・次郎吉がキッドに挑戦するという内容。次郎長が自分の宝石を盗み出せとキッドを挑発し、自分の美術館に警護。
キッドは空中浮歩を見せ挑発仕返すが、このトリックの謎にコナンが挑む…という展開。
ルパン三世のパイカルみたいだな。
やっぱりエピソードは後半の方が面白いし、こちらをふくらませて1本の話にして欲しかったな。
新規作画を足して80分くらいの物語にできなかったんだろうか…
あと、バジェットの古さが気になったな。みんなケータイがガラケーだ。阿笠博士のパソコンも古い！ポケベル時代からの長期連載のコナンだから、仕方ないっちゃ仕方ないんだけども…
この辺もどうせなら修正したら良かったのに、と思うのは僕だけか？？？
