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これで三度目のあのレビュー・感想・評価

これで三度目(1952年製作の映画)
4.3
フレンチコメディの巨匠でありながら、なかなか観る機会がないサシャ・ギトリ。初鑑賞ですが、冒頭で車から原作、監督、主演で全員ギトリが降りてきた時点でノリを理解。おもろいおじさん。

早速人妻をエレベーターで誘拐するところから面白かったですが、一番面白かったのは白熱した名刺交換からのフェンシングでした。

切り返しで一人二役をやらせるくらいなら普通にありますが、マスクをつけて顔を隠すことで二人を同じ画面に入れてしまったり、そこからさらに二人が同じ画面にいながら片方がマスクを外してしまうけれども、審判の背中に上手いこと顔を隠すことで違和感なく進行した決闘。切り返しだけの単調な繋ぎにならないよう工夫を凝らした映画的な嘘のつき方が絶妙に上手かったです。

あと、棚ぼたキスからの「あ...いただきます...」と、NTRバレからの枢機卿ですは流石に笑いました。
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