天才たちの気まぐれに翻弄された若きアジア女性の刹那的なピュアラブストーリー。「The Curse」のおかげでドキュメンタリーやリアリティーショーを疑うようになってしまったので、オノ・ヨーコのヴィランっぷりもどこまで信じていいのか混乱してしまうけど、写真のなかのメイ・パンの屈託のない笑顔やジョンの柔らかな表情からこの物語に真実が宿っていると信じたい。むしろ対極的なあげまんとさげまんの間でもがいた天才の最期を捉えていたといってもいいのかもしれない。
ちょっと音楽や語りのペースが全体的に速くて、もう少し情緒が欲しかったかも。
