観賞後にアイドルが原作者ということを知ったが、言われて良い意味でなるほど、という場面や台詞がたくさんありました。
それだけ実体験に基づくものが多くこめられているのでしょう。
展開は尺の都合もあり駆け足ですが、このあたりも芸能界というのは作中の独白のとおりの面が多分にあるのでしょう。
ただ、だからといってアイドルが簡単で誰でも務まるわけではなく、狂気じみた価値観がなければ追い込まれて潰れていく、大変なお仕事なのだろうと説得力がありました。
物語としての展開は可もなく不可もなく。
わかりにくい序盤の展開にしては、予定調和といって差し支えないものでした。
それでも、主人公の叫びは作品のテーマともいえ、中々によかったです。
反対に、3人の爺様。
いったい誰がこういうことをやらせるのか。
こういうのも「あらかじめ大人が決めている」のでしょうが、声を聞くだけで作中の雰囲気が壊れ、とても不快になりました。
