はる

トラペジウムのはるのレビュー・感想・評価

トラペジウム(2024年製作の映画)
3.5
◾️トラペジウム
好きな作品だが個人的に主人公が素直に好きになれない微妙な感触
アイドルになる夢を15歳の主人公ががむしゃらに進んで失って気がついて立ち上がる、憧れと執着から主人公の歯車が徐々にズレていく様子などはsnsで酷評される悪辣な主人公像とは違うものだとも思う
しかし結末までの流れが「主人公の東のため」に用意されたように感じた
展開(特に大河•華鳥•亀井からの東への底なしの許容)が3人を舞台装置として扱っているように感じたのが好きになれない理由かもしれない
東が3人を踏み台にしている、ではなく映画自体が3人をモノ扱いしているように感じ。
その違和感が最終的に東の最後に集約されてるから乗り切れないのかも。

大河•華鳥•亀井は東によって非日常に引き込まれるわけだけど、その自己中心的行動があったからこそ救われているし、新しい何かを得られた
目指し体験しなければ分からないことがある。やってみたから選ぶことができた
彼女たちの変遷を鑑みればよく許したな!と思わなくもないが結果良かったなら少しは報われた感はあった(問題はその結果に向けた展開だと感じたところなのだが)

多分4人の活動は華鳥の性格に救われることが多かっただろうし、snsの男性人気はダントツで大河だっただろう
大河くるみ…癒しだった…
はる

はる