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トラペジウムのkenovsのレビュー・感想・評価

トラペジウム(2024年製作の映画)
4.2
東ゆうはもちろん間違いもあったし、全て完璧にこなせたわけではない。
それでも目指すものに向かって一心不乱に突き進んだ彼女は格好良いと思うし、実際にそれで成功したというのは彼女の努力の賜物だと思う。

惜しい点は少し駆け足だったこと、特に各メンバーが限界/壊れてしまっている描写が正直もう少し欲しかった。たぶん大河くるみは独り言が増えた期間があったはずだし、華鳥蘭子は必要以上に明るく振る舞いつつ一人になった途端に涙が出た期間があったはずだし、亀井美嘉は表情がないままぼーっとする機会が増えたはず(妄想です)。そういうのも含めて見たかった。

好きなシーンは決定的に壊れてしまうシーンと、亀井美嘉のトラブルの帰宅後にベッドにいるシーン。
後者では「自分はアイドルのためなら友達にこんなことまで言えてしまうのか」と自らの狂気に恐怖を感じていたのではないだろうか。


改めてOP観ると音楽・映像共に素晴らしいのでどうぞ
https://www.youtube.com/watch?v=RWeNRKY4kyc

※「おかしいよ」派が派閥として一番大きいと思うんだけど、私は「怖いよ」派です。
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