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トラペジウムのアノのレビュー・感想・評価

トラペジウム(2024年製作の映画)
3.0
言うほど尖ってもない、普通の青春モノ。高山一実が原作でなければこうも騒がれもしないだろう…という程度。セリフが拙いのは素人原作ならではか。(まさか柿原のオリジナルではないよな…?)
東ゆうは好みのタイプかと思っていたが、存外に打たれ弱い普通の少女だったので拍子抜けした(これはファンダムによる誇大広告のせいなのだが)。南さんのテキトーな金持ちキャラはちょっと好き。

もちろん東ゆうは幼さゆえの独善性を抱えた女の子にすぎず、サイコパスなどではないのだが、そう言われてしまうのはけろりらパートの無駄な力の入り方がノイズとなっているからだと思う。このアニメ、全般的にキャラの動きに無駄な揺らぎを入れてくる傾向があるのだが、特にここは東ゆうの表情(さもそれっぽいセリフも)のわざとらしい狂気が突然現れてくるので違和感バリバリなのだ。

MV撮影時の作画とCGのつなぎの流麗さは素晴らしい。作画技術だけでなく違和感をカッティングで多い隠す気配りが完璧。
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