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トラペジウムのCandyのレビュー・感想・評価

トラペジウム(2024年製作の映画)
4.0
トラペジウム「不等辺四角形」
まさにこれだなと。色んな視点から観察してみた。
◆作品の中から
自分が素晴らしいと思うものを他人も素晴らしいと思うとは限らない。東ゆうの策略としては成功したがアイドルというある種後戻りのできない世界に引き込むにはあまりに自己中心的だった。多くの人を照らす仕事なのに周りの人を照らせてない。東ゆう以外の登場人物の心境をほとんど描かないことで自分の夢にしか興味がないことが分かる。意外と気をつけていないとこんな状況に陥ったりするので改めて注意しようと思わされた。
◆元アイドル高山さんの作品として
アイドル当時の高山さんをファンとして見ていたが、その時の心境などが写されているようだった。高山さんは周囲(スタッフ、メンバー、ファン等)への配慮に飛び抜けたメンバーという印象がある。東ゆうとは正反対というか。心の底では誰よりも注目されたいという思いがあったのかも知れないが、加入前にもしくは活動しながらその思いは胸の奥にしまったのではないかと想像した。1期生が作ったいわゆる乃木坂らしさという雰囲気はみんながいて自分がいるという人を思いやる気持ちから成り立っているとこれまで見てきて強く感じた。そんなメタ的な要素も含まれているのではないかと考えた。
◆余談、千葉県によくドライブに行く人として
高山さんは南房総の出身ということでE131系電車など県南が舞台となっているように見えた。なんとなく雰囲気は外房っぽかったけど。城州という土地らしいがほんとは房州だよね笑
◆余談、高専卒の人として
高専にくるみちゃんみたいな子はいない!これは断言します。高専の男女比や学園祭の雰囲気などリアルに近くてびっくり。そしてシンジ君に純粋に嫉妬です笑 千葉県の高専といえば木更津高専なので西テクノ高専というのは本当に木更津高専(千葉県西部にある)をモデルにしてるかも?
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