ShinMakita

ブリックレイヤーのShinMakitaのレビュー・感想・評価

ブリックレイヤー(2023年製作の映画)
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☆俺基準スコア:1.8
☆Filmarks基準スコア:2.8



ギリシャ、テッサロニキ…
女性ジャーナリスト・ベッカーが殺害された。彼女がCIAの非合法活動を糾弾する記事を書いていたため、世論はアメリカを非難。かねてから反米を訴えるコスタス・レオンタリス副大臣が連日マスコミを前に演説するようになっていた。いっぽう、当のCIAは、ベッカー殺害犯が元工作員のラデックであることを掴んでいた。数年前に死んだはずのこの男、殺人をCIAの仕業に見せかけるだけでなく、内部情報も暴露すると局に脅しをかけてきたのだ。そこで長官はラデックを止めるため、元相棒のヴェイルを現役復帰させようとする。フィラデルフィアの工事現場でしがないレンガ職人として生きるヴェイルは、そのオファーを最初は渋るのだが…



「ブリックレイヤー」


以下、ネタバレ・パインズで会おう。


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原作はソフトバンク文庫から出ているノア・ボイドの「脅迫」。海外ミステリは扶桑社・早川・講談・創元・新潮しかチェックしていないから、完全に見落としてました。しかもこのノア・ボイド、ポール・リンゼイの変名というから驚き。リンゼイと言えば、FBI捜査官だったキャリアを活かして個性的な捜査官を主人公にした連作シリーズを読んでたけど、名前変えてたとは知らなんだ。しかし、原作と映画はかなり別モノくさいです。そもそもリンゼイさんはFBIモノの人ですから。原作もどうやらFBIのマンハントものみたいです。CIAの話に改変してる時点で、だいぶかけ離れています。

最近のレニー・ハーリン映画にしてはお金がかかってる感じはしますが、結局は「午後ロー」サイズのスケールと偏差値。56になるアーロン・エッカートのアクションには素直に感動できるけど、誰でもわかる黒幕の正体、ギャング皆殺し大爆破をバックに颯爽と戻ってくるビジュアル、安い007みたいなノリは、やはり頭が悪いよね(笑)。

それにしても、スパイ活動する時にレンガ職人のカバンって必要?いや、メジャーで絞殺したりコテが最強凶器なのはわかりましたけど、ギリシャにまで持ってく必要あったかな。なんか無理やり「レンガ職人」に結びつけようとしてて苦しかったなぁ……
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