もう一度、恋に落ちた。
そういえばシリーズで本作だけ未鑑賞だったことを思い出し、鑑賞。いやはや、名作でした。
マンネリ化した日常に幸せも霞み、怪物として恐れられていた"あの頃"を懐かしむシュレック。
そんな出来心につけ込まれ、「自分が生まれなかったパラレルワールド」へ飛ばされてしまう本作。
シリーズ最終章にして、『1』をもう一度なぞるように展開するところや、セルフオマージュ満載な演出がニクい。
ドンキーやプスとはやっぱり仲良くなっちゃうところも愛らしい。
そして、フィオナと再び心を通わす展開にはグッときた。
出会いを描き直しながらも、シュレックの心情の変化がよく伝わってくる。
「あの時、俺の方が助けられた」
シリーズを丸ごと昇華させるこのセリフは、最後を締めるのに相応しいものだった。
日々に溢れる幸せを、忘れないように生きていきたい。