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悪魔のシスター デジタルリマスター版のrebのレビュー・感想・評価

3.3
偶然向かいのアパートで起こった殺人事件を窓から見てしまった記者のグレースは、独自に調査を始める。
ジャンルレス監督ブライアン・デ・パルマの日本で最初に紹介された作品とか。
久しぶりの鑑賞だったが、なんて切なくてやるせない話なんだろう。
わざわざ朝イチでケーキ買ってくれた黒人青年いい人すぎたし、シャム双生児として生まれ精神を病んでしまったダニエル嬢は気の毒だし、彼女を愛し必死で尻拭いするエミール医師にもなんか同情するし、威勢の良かった記者グレースも毒気を抜かれたようになってしまって切ない。
そして何と言っても最高に気の毒なのは、未だに調査をし続ける私立探偵さん。
本作を観てつくづく思ったのは、向こうの人達のカーテン閉めない問題。
日本だったら、引っ越しして家具が届く前にまずやるのはカーテンの取り付けですよね。
何でしょう。これは家の中で靴を脱がないっていうことと無関係ではないような気がします。
靴を脱いじゃう我らは、家の中は完全なプライベート空間なのだが、向こうの人にとって家とは外と地続きな場所で、別に悪いコトしてないんだから見られてもいいでしょ〜的なお考えなのかなぁと。
まぁこの習慣により、覗いちゃった系の数々の名作が生まれたのだから別にいいんですけどね。
クロエ・セヴィニーとルー・ドワイヨンが出てる本作のリメイク「シスターズ」も観てみたいな。
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