リアル・ペイン〜心の旅〜 2024年作品
原題 A Real Pain
6.5/10
ジェシー・アイゼンバーグ監督脚本
キーラン・カルキン ジェシー・アイゼンバーグ
ウィル・シャープ ジェニファー・グレイ
カート・エジアイアワン
ユダヤ人でポーランドからアメリカに移住したの祖母の死後、ガイド付きツアーでポーランドに旅行する
従兄弟二人(キーラン・カルキンとアイゼンバーグ)
二人はかつては仲良しだったが、疎遠になっていた。
ベンジー (カルキン) は、暖かく、ユーモアがあり、ツアーの仲間達を巻き込んで楽しく旅行をするのだけれど、実は躁鬱で社会的には上手くいっていない人物。デヴィッド(アイゼンバーグ)は、キャリアがあり、加家庭人だけれど、神経質だった。デヴッドはいとこのことを気にかけていた。
2024年のドキュメンタリー「The Commandant's Shadow」でも同じテーマが取り上げられていたが、
ポーランドでのホロコーストの生存者がいなくなっていく中で、ユダヤ人の2世、3世がその歴史を
つないでいくことはとても大事なことだ。悲劇を経験した人々の子孫はみなそうだと思う。
映画では文化科学宮殿、ワルシャワ ゲットー記念碑、ワルシャワ蜂起記念碑と、観光で行くところから
始まって、ルブリンの戦前のユダヤ人生活の痕跡、マイダネク強制収容所(ルブリン強制収容所)
を訪問する。そして最期は祖母のかつての家(クラニスタウ)を訪ねます。
アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所に行くことがおおいから、貴重な場所を観ることが出来て
良かった。マイダネク強制収容所はアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所の様にナチスが逃げるときに
証拠隠滅しなかったので保存状態が良いそうです。
第82回ゴールデングローブ賞でキーラン・カルキンが助演男優賞受賞したのだけれど、
複雑なキャラクターを上手く演じていた。
最近離婚した女性(ジェニファー・グレイ)、そしてユダヤ教に改宗したルワンダ虐殺の生存者。
ツアーディレクター(ウィル・シャープ)、夫婦のマーク(ダニエル・オレスケス)
とダイアン(ライザ・サドヴィ)もキャラが立っていた。
ショパンのピアノが心地よい作品だった。