水深ゼロメートルからのsappukeiのネタバレレビュー・内容・結末

晴天と水のないプールと高校生、という画が素晴らしく美しい。
「女子」「高校生」であることで社会から受ける理不尽な扱い。野球部の撒き散らした砂の掃除をさせられるという導入もその象徴だろう。
女子高校生4人の、ある種生々しいやり取り。そこに共通項はありつつ、それぞれの想いや考え方が一方向にならない感じ、多様な感情があってそれを認めている感じがとても良い。各々が抱える各々の葛藤。
中盤ちょっとまどろっこしくも感じたが、まあ明確な導線のある物語ではないので仕方ないか。
さとうほなみの体育教師ぽいズシっとした感じがとても良かった。