このレビューはネタバレを含みます
水が抜かれたプールに野球部が舞い上げた砂が積もっている。それを掃除することになった女子高生たちの思春期のお話。
否応なく感じてしまう男女差に悩んだり、規律をただ守れと強いる大人に違和感を感じモヤモヤする等身大の女子高生の彼女たち。野球部の男子たちが無自覚に舞い上げた砂が掃除をしているプールに降り注ぎ続けるという構図は面白かった。
ただ彼女たち個々人が感じているそれらの感覚が伝わってこない。
舞台原作ということもあるのか、セリフがリアルっぽいけど演者本人のなかから出てきていない感じというか。。
野球部マネージャーと一緒にポカリを運ぶシーンは生っぽい感覚が伝わってきて面白かった。あのシーンは映画オリジナル?
最後の雨降るシーンは、彼女たちのモヤモヤを詰め込んで乾ききったプールに雨が降り注ぎ潤いを取り戻すというのも良かったし「リンダリンダリンダ」っぽくていい感じなんだけど、やはり観ていて彼女たちに寄り添えきれないままこのシーンが始まるから、ちょっと雰囲気だけっぽくなってる気がした。
多分セリフ回しが自分に合わなかったのが大きい気がする。
でもこの原作舞台を高校生が作ったと思うと凄い。
あと引きのショットが多くて録音部さんは苦労したんだろうなと思った。
映画館の音響のせいなのか、仕込みマイクで録れてる音も人物によって差があったりしたのが気になったりして、そこら辺でも集中して観れてなかったのかも。