衝撃！久々にぶっ壊された！
序盤から不穏な雰囲気に包まれている空間が徐々に地響きを起こして、ぶっ壊れるところをフィルムに焼き付けたって感じ。
あらゆるものを想起させると同時に映画的不調和を繰り返し、最後に一気にカタストロフに持っていく。壊し方もとても特徴的でいわゆる題材として壊すところもあるんだけども、目には見えないように観客の中で壊れる感覚を残す。とても感覚的な破壊で説明しきれないけど、強いて言うなら長回しとロケーション選びがそうさせているように思う。その後残った殺伐とした気持ちが荒涼とした映画として弩級の衝撃を表面には現れないけれども、心の中に激しく残す。
この静的で激しい破壊を見せてくれた衝撃は人生忘れることはないだろう。
